大磯のおすすめ工務店・ハウスメーカー10社をご紹介|選ぶポイントや注意点も解説!

海と山に囲まれた大磯は、明治からの別荘文化が息づく静謐な住環境が魅力ですが、塩害や湿気といった沿岸部特有の厳しい気象条件への対策が不可欠な地域です。

この地で資産価値の高い住まいを実現するためには、デザインの美しさだけでなく、地域の気候風土や厳格な景観条例に精通した大磯の工務店を選定することが成功の鍵となります。

しかし、数ある選択肢から、定住やセカンドハウスなど自身の目的に合致する一社を見極めるには、明確な比較基準を持つことが重要です。

本記事では、地域密着の実力派からデザインに定評のある会社まで厳選した10社を紹介し、土地選びの注意点や契約までの流れを解説します。

▼この記事でわかること
  • 大磯エリアで実績豊富な工務店・ハウスメーカー10選
  • 塩害対策や景観調和など地域特性を踏まえた選び方
  • 建築前に確認すべき法規制とトータルコストの考え方
会社名注文住宅の強み・特徴
株式会社ハートフルホーム湘南デザイン住宅/ガレージ・ホテルライク/土地探し〜アフター一貫
湘栄建設株式会社地域密着45年以上/自由設計+規格住宅/土地探し対応
株式会社ベストホームフルオーダー住宅/自然光・通風設計
松尾建設株式会社建築家とつくる家/耐震等級3標準
空創工房自然素材住宅/エコロノイエ・UNSTANDARD
あすなろ建築工房設計事務所×工務店/完全オーダー
株式会社L-CLASS不動産×建築一体/土地探し支援
かすがい建築舎自然素材×設計力/長く住める家
株式会社アーキプロジェクト土地+建築家・工務店マッチング
株式会社カーサ総研パッシブデザイン/高断熱高耐震
目次

大磯で注文住宅を建てる際に重視すべき3つのポイント

大磯は、海と山が近接する豊かな自然環境が最大の魅力です。

しかし、この特異な環境下で長く快適に暮らすためには、一般的な住宅性能に加えて、地域特性を熟知した高度な設計施工力が求められます。

大磯での家づくりにおいて、工務店選びで特に確認すべき点は以下の3つです。

大磯で注文住宅を建てる際に重視すべき3つのポイント
  • 自然環境と調和した住まいづくりができるか
  • 塩害・湿気など沿岸エリア特有の対策が可能か
  • 別荘利用・定住の両方に対応できる設計力があるか

ポイント①|自然環境と調和した住まいづくりができるか

大磯で注文住宅を建てる最大のメリットは、四季折々の自然を日常の一部として取り込める点にあります。

そのため、工務店選びでは、単に敷地内に建物を配置するだけでなく、周囲の景観や自然光、風の流れを計算に入れた設計ができるかどうかが重要です。

窓の位置一つで、リビングから見える景色や室内の明るさは劇的に変わります。

優れた設計力を持つ工務店は、現地調査を徹底的に行い、隣家の窓の位置や視線、季節ごとの太陽の動きを把握します。

例えば、北側の窓から大磯の山並みを借景として取り込んだり、南側の庭とリビングをウッドデッキでフラットに繋げたりすることで、実際の床面積以上の広がりを感じさせる提案を行います。

逆に、周囲の環境を無視して標準的な図面を当てはめただけの家では、せっかくの大磯の眺望が活かされず、閉塞感のある暮らしになりかねません。

ポイント②|塩害・湿気など沿岸エリア特有の対策が可能か

海沿いのエリアである大磯では、塩害と湿気への対策が住宅の寿命を決定づける最重要課題です。

どれほどデザインが美しくても、適切な対策が施されていなければ、数年で外壁が劣化したり、設備機器が錆びて故障したりするリスクが高まります。

そのため、地域特有の過酷な気象条件に対応できる技術的ノウハウを持つ工務店を選ぶ必要があります。

海からの潮風は、金属部分を急速に腐食させる原因となります。特に、屋根材や外壁、サッシ、給湯器などの外部に露出する部材は、耐塩害仕様のものを選定しなければなりません。

例えば、外壁には錆に強いガルバリウム鋼板や、塩害の影響を受けにくいタイル、樹脂製のサイディングを採用するのが一般的です。

サッシに関しては、アルミ製よりも塩分に強い樹脂サッシや、アルミと樹脂の複合サッシを選ぶことで、腐食リスクを大幅に低減できます。

また、大磯は山側からの湿気も多いため、床下の通気性確保や、調湿効果のある断熱材の使用も欠かせません。構造材が湿気を帯びると、シロアリ被害や木材腐朽の原因となり、建物の耐久性を著しく損ないます。基礎パッキン工法による床下換気の徹底や、湿気に強いヒノキなどの樹種を土台に使用するといった対策が有効です。

ポイント③|別荘利用・定住の両方に対応できる設計力があるか

大磯エリアでの建築需要は、都心からの通勤圏内としての定住用と、週末を過ごすためのセカンドハウス(別荘)用の2つに大別されます。

工務店選びでは、自分たちの利用目的に合わせた提案ができるかどうかも重要な判断基準です。定住と別荘では、重視すべき機能や間取りの優先順位が大きく異なるからです。

定住用の場合は、毎日の家事動線や収納量、断熱性能などの「生活の利便性」が最優先されます。特に冬場のヒートショック対策や、洗濯物の乾きやすさ、近隣とのプライバシー確保などは、日々のストレスを減らすために欠かせない要素です。

一方、別荘利用の場合は、「非日常感」や「不在時の管理のしやすさ」が求められます。眺望を最優先した大胆な開口部や、あえて生活感を隠すようなホテルライクな内装など、遊び心のある設計が可能です。

しかし、別荘として建てる場合でも、将来的に定住する可能性があるならば、バリアフリー対応や断熱性能をおろそかにしてはいけません。

また、長期間留守にする際の換気システムや、防犯セキュリティの導入も検討が必要です。IoT技術を活用し、遠隔操作で空調や照明を管理できるシステムを導入すれば、到着直後から快適に過ごすことができます。

大磯で注文住宅に強い工務店・ハウスメーカー10選

大磯の魅力である「海・山・歴史」が調和した環境を活かすには、地域の気候風土を熟知した工務店を選ぶことが最も重要です。

ここでは、大磯町内に拠点を置く地域密着店から、湘南エリア全域で高いデザイン評価を得ている実力派まで、特におすすめの10社を厳選しました。

会社名注文住宅の強み・特徴
株式会社ハートフルホーム湘南デザイン住宅/ガレージ・ホテルライク/土地探し〜アフター一貫
湘栄建設株式会社地域密着45年以上/自由設計+規格住宅/土地探し対応
株式会社ベストホームフルオーダー住宅/自然光・通風設計
松尾建設株式会社建築家とつくる家/耐震等級3標準
空創工房自然素材住宅/エコロノイエ・UNSTANDARD
あすなろ建築工房設計事務所×工務店/完全オーダー
株式会社L-CLASS不動産×建築一体/土地探し支援
かすがい建築舎自然素材×設計力/長く住める家
株式会社アーキプロジェクト土地+建築家・工務店マッチング
株式会社カーサ総研パッシブデザイン/高断熱高耐震

1.株式会社ハートフルホーム

項目内容
社名株式会社ハートフルホーム
住所〒253‑0044 神奈川県茅ヶ崎市新栄町13‑45 陽北ビル4F
事業内容新築工事・増改築工事・店舗工事・リフォーム工事・内装工事・住宅設計施工(注文住宅含む)
電話番号0467‑58‑9955 
公式URLhttps://www.heartfulhome.co.jp/

株式会社ハートフルホームは「湘南品質の家」を掲げ、神奈川県茅ヶ崎市を拠点に湘南エリアで注文住宅の設計・施工を行う会社です。

施主のライフスタイルやこだわりを重視したデザイン提案を強みとし、ホテルライクな開放空間やガレージハウス、カリフォルニアスタイルの家など多彩な施工実例があります。

土地探しからサポートする体制や、アフターサービスの専門スタッフ常駐による手厚いフォロー体制も魅力です。

また、耐震性能や動線設計など機能性にも配慮された住宅づくりを提供しています。モデルハウス見学会や完成見学会も定期的に開催されています。

2.湘栄建設株式会社 大磯本社

項目内容
社名湘栄建設株式会社
住所〒255‑0003 神奈川県中郡大磯町大磯1852‑2
事業内容注文住宅の設計・施工・新築住宅・施工管理、不動産仲介・土地探しサポート、住宅関連の各種建築工事 
電話番号0120‑61‑6236 / 0463‑61‑6236
公式URLhttps://shoei‑k.jp/oiso/ 

湘栄建設株式会社は 神奈川県大磯町を拠点に45年以上の実績を持つ地域密着型のハウスメーカー/工務店 です。

大磯・平塚・藤沢・辻堂・湘南エリアを中心に、自由設計の注文住宅や人気の規格住宅「ZERO‑CUBE」を提供しています。

耐震性・省エネ性をはじめとする機能面の配慮に加え、通風や採光を活かした快適な住まい、家事動線を考えた暮らしやすい間取りなど、生活スタイルに合わせた設計提案が強みです。

土地探しからアフターサービスまでトータルサポート可能で、素材選びや暮らし方の提案にも重きを置き、見学会・相談会などで家づくりの具体イメージを共有しながら進められます。大磯の自然環境を生かした住まいづくりに定評があります。

3.株式会社ベストホーム

項目内容
社名株式会社 ベストホーム
住所〒253‑0006 神奈川県茅ヶ崎市堤2585‑3
事業内容注文住宅の設計・施工、新築木造住宅(自由設計・フルオーダー)/リフォーム/外構・エクステリア工事 ※湘南(茅ヶ崎/平塚/大磯等)エリア対応 
電話番号0467‑55‑2088
公式URLhttps://besthome‑chigasaki.com/ 

株式会社ベストホームは 神奈川県茅ヶ崎市を拠点に、湘南エリア(茅ヶ崎・平塚・大磯・藤沢など)で注文住宅を中心に手がける地域密着型工務店/ハウスメーカーです。

新築注文住宅は完全なフルオーダー設計で、施主の生活スタイルやデザイン要望に沿った家づくりを提案します。湘南の気候や風土に合う自然光・通風設計や、標準仕様にこだわる素材選びなど、住み心地を重視した施工を得意としています。

また、リフォーム工事や外構・エクステリア対応も可能で、家づくりの初期相談から資金計画、現地見学会・モデルハウス見学までサポート体制が整っています。地元で培ったノウハウを活かし、施工品質とコストパフォーマンスを両立させる住宅提案が特徴です。

4.松尾建設株式会社

項目内容
社名松尾建設株式会社(MATSUO)
住所〒253‑0054 神奈川県茅ヶ崎市東海岸南3‑1‑15
事業内容注文住宅の設計・施工、建築工事全般、リフォーム・増改築、宅地造成・土地活用、不動産関連サービス
電話番号0467‑85‑7118
公式URLhttps://www.matsuokensetsu.co.jp/

松尾建設株式会社は 湘南エリア(茅ヶ崎・平塚・大磯など)で「建築家とつくる注文住宅」を提案する地域密着型工務店 です。

施主のライフスタイルを深くヒアリングし、建築家とともに設計することで、デザイン性と機能性を両立させた住まいづくりが特徴です。耐震等級3を標準とする構造設計や、気候風土を活かした自然素材の使い方、断熱性能・気密性能に配慮した高性能住宅が強みとして挙げられます。

土地探しからプランニング・資金計画・施工・アフターケアまでワンストップでサポートし、家族の暮らしに寄り添う住まいづくりを提供しています。地域とのつながりを大切にし、完成見学会・相談会などを通じて具体的な提案も行っています。

5.空創工房

項目内容
社名株式会社 空創工房
住所〒259‑0112 神奈川県中郡大磯町国府新宿593‑5
事業内容注文住宅の設計・施工、自然素材住宅、自由設計住宅「エコロノイエ」・規格型「UNSTANDARD」シリーズの提供、リフォーム・増改築、住宅関連建築工事
電話番号0463‑71‑9330(代表)/0463‑73‑3100(お客様専用)
公式URLhttps://kuusou‑koubou.co.jp/

株式会社空創工房は 神奈川県大磯町に拠点を置き、大磯・二宮・平塚など湘南西部を中心に注文住宅を提供する地域密着型工務店 です。

自然素材へのこだわりが強く、無垢材や漆喰といった健康配慮型の素材を使った住まいづくりを得意としています。

代表的なオリジナル住宅ブランドには、住む人の個性に合わせた自由設計の「エコロノイエ」と、規格化されたパッケージで選びやすさとコストバランスを両立する「UNSTANDARD」があります。

住まいの設計では採光・通風・省エネ遮熱工法を取り入れ、季節を問わず快適な空間を実現。ヒアリングを重視した丁寧なプランニングとアフターケア体制により、施主の理想を反映した家づくりを進めています。

6.あすなろ建築工房

項目内容
社名株式会社 あすなろ建築工房
住所〒232‑0041 神奈川県横浜市南区睦町1‑23‑4
事業内容注文住宅設計・施工(設計事務所機能+工務店施工)、住宅設計監理、自然素材住宅、リノベーション、住宅関連建築一式工事
電話番号045‑326‑6007 
公式URLhttps://www.asunaro‑studio.com/

株式会社あすなろ建築工房は 横浜を拠点に活動する設計事務所+工務店スタイルの注文住宅会社です。

設計事務所のセンスと知識、現場施工の技術を融合させることで、施主の暮らし方や敷地条件に合わせた完全オーダー住宅を提供しています。

自然素材の活用やパッシブデザインに配慮した設計を得意とし、光や風を取り込みながら快適性と美しさを両立した住まいづくりを行うのが特徴です。

施工可能エリアは横浜・湘南エリア(鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・大磯など)を含む車で1時間圏内で、企画設計から施工、アフターケアまで一貫したサポート体制を取っています。

丁寧なヒアリングと時間をかけた設計プロセスを大切にし、住まい手の個性やライフスタイルが反映された家づくりを進める点が強みです。

7.株式会社L-CLASS

項目内容
社名株式会社 L‑CLASS(エルクラス)
住所〒254‑0043 神奈川県平塚市紅谷町12‑22
事業内容不動産売買・仲介・管理、注文住宅建築、不動産関連サービス(物件紹介・土地探しサポート・リフォーム等)
電話番号0463‑23‑8187 
公式URLhttps://www.lclass.jp/ 

株式会社 L‑CLASS(エルクラス)は 神奈川県平塚市を拠点に、平塚・大磯・二宮エリアの住まい全般をサポートする不動産会社 です。

注文住宅の建築にも対応しており、耐震性や暮らしやすさを意識した住まいづくりの相談が可能です。物件探しから設計・施工、リフォームまで一貫して対応し、土地探し支援や資金計画の相談も受け付けています。

注文住宅だけでなく、不動産売買・仲介・管理や賃貸対応など住まいに係る幅広いサービスを提供しており、地域住民のライフステージに合わせた柔軟な提案が強みです。

また、地域の物件情報を豊富に保有し、エリア密着のネットワークを活かした提案が可能です。

8.かすがい建築舎

項目内容
社名株式会社 かすがい建築舎
住所〒254‑0014 神奈川県平塚市四之宮5‑8‑26
事業内容注文住宅の設計・施工、自然素材住宅、リフォーム・増改築、マンションリノベーション、住宅関連建築工事 
電話番号0463‑54‑5507 
公式URLhttps://www.kasugai‑sumai.co.jp/ 

株式会社かすがい建築舎は 神奈川県平塚市に拠点を置き、湘南・横浜エリアの住まいづくりを手掛ける設計事務所兼工務店 です。

注文住宅では木や土などの自然素材を活かし、住まい手のライフスタイルに寄り添ったオーダーメイド設計・施工を得意としています。

耐震性や温熱環境に配慮した設計・施工を行い、見た目の美しさだけでなく居心地の良さにも重点を置くのが特徴です。

注文住宅のほかリフォームやマンションリノベーションにも対応し、土地探しの段階から不動産視点も踏まえた総合的な相談が可能です。住む人の“暮らし”を中心に据えた家づくり提案は、シンプルで永く快適に暮らせる住まいを求める施主に支持されています。

9.株式会社アーキプロジェクト

項目内容
社名株式会社 アーキプロジェクト
住所〒246‑0022 神奈川県横浜市瀬谷区三ツ境102‑14 エクセルアイキ101号
事業内容不動産業(売買・仲介・土地探し)・建築プロデュース(注文住宅相談・設計・パートナー工務店紹介・資金計画・住宅ローン相談)
電話番号045‑752‑8103
公式URLhttps://www.archproject.co.jp/ 

株式会社アーキプロジェクトは 横浜市瀬谷区を拠点に、土地探しから注文住宅の建築相談まで一貫してサポートする不動産・建築プロデュース会社 です。

不動産売買・仲介を軸に、施主の希望に合わせて建築家や工務店とのマッチングを行い、土地探し・資金計画・住宅ローン・設計先選定までトータルで支援する点が特徴です。

横浜を中心に神奈川県内や東京都内まで対応し、湘南エリア(大磯・平塚・鎌倉等)でも土地購入から家づくりの相談が可能です。

単に物件を紹介するだけでなく、建築家・施工会社とのコラボレーションによる自由設計住宅やリノベーション提案も行い、理想の暮らし実現を目指す住まいづくりのパートナーとして機能します。

相談会・無料説明なども実施し、初めての家づくりでも安心して進められる体制が整っています。

10.株式会社カーサ総研

項目内容
社名株式会社カーサ総研
住所〒244‑0002 神奈川県横浜市戸塚区矢部町35‑番地 (建設業者情報より)
事業内容注文住宅の設計・施工、土地探し・不動産サポート、パッシブデザイン住宅・高性能省エネ住宅の提案、住宅関連建築工事全般
電話番号045‑869‑6880 
公式URLhttps://www.suruga‑style.com/ 

株式会社カーサ総研は 横浜市戸塚区を拠点に注文住宅の設計・施工を手掛ける工務店です。

高性能・高省エネ・高耐震を重視した住宅設計を軸に、パッシブデザイン(自然の力を活かした設計思想)を取り入れることで、快適な室内環境と省エネルギー性能を両立させた住まいづくりを提供している点が特徴です。

施工では自然素材(無垢材・漆喰・珪藻土等)を活用しつつ、耐久性と機能性を高める工法を採用。土地探しや資金計画の相談も行い、施主のライフスタイルに寄り添ったオーダーメイド住宅の提案を行っています。

横浜・湘南・県内広域で相談・施工可能で、家族の暮らしに合わせた快適な住まい構築をサポートします。

大磯で注文住宅を建てる際の注意点

大磯エリアでの家づくりは、歴史ある景観を守るための厳格な法規制や、自然地形に起因する特殊なコスト要因を考慮する必要があります。

土地の価格だけで判断してしまうと、後から想定外の費用が発生したり、希望のデザインが実現できなかったりするリスクがあります。

契約前に必ず押さえておくべき注意点は以下の3つです。

大磯で注文住宅を建てる際の注意点
  • 用途地域・景観ルールを事前に確認する
  • 造成・インフラ整備による追加費用に注意する
  • 長期的なメンテナンスコストを見据える

注意点①|用途地域・景観ルールを事前に確認する

大磯町では、美しい街並みと自然環境を維持するために、他の地域よりも厳しい建築制限や景観条例が設けられています。

土地を購入する前には、その場所がどのような規制区域に含まれているかを詳細に調査しなければなりません。これを見落とすと、3階建てが建てられなかったり、外壁の色や屋根の形状に制限がかかったりする可能性があります。

特に注意が必要なのは、「風致地区」や「景観法に基づく景観計画区域」に指定されているエリアです。

例えば、風致地区内では、敷地境界から建物を一定距離(1メートルや1.5メートルなど)離して配置することが義務付けられています。これにより、敷地面積に対して実際に建築できる面積が想定よりも小さくなるケースが頻発します。

また、建物の高さも10メートル以下に制限されることが多く、開放的な吹き抜けや屋上利用が難しくなる場合もあります。

色彩に関しても、原色などの派手な色は禁止されており、周囲の緑や街並みに調和するアースカラー(茶色やベージュなど)の使用が求められます。外構計画においても、一定割合以上の緑化を求められることがあり、コンクリートで固めただけの駐車場は許可されないことがあります。

規制をクリアするためには、不動産会社からの情報だけでなく、建築の専門家による判断が不可欠です。

注意点②|造成・インフラ整備による追加費用に注意する

大磯の土地探しでは、土地の販売価格以外にかかる「見えない工事費」を正確に見積もることが予算オーバーを防ぐ鍵となります。

明治時代から開発が進められてきたこのエリアには、現在の建築基準法に適合しない古い擁壁(ようへき)や、インフラ設備が未整備の土地が多く残っています。これらを是正するための費用は、原則として購入者(施主)の負担となります。

具体的に高額になりやすいのが、高低差のある土地における擁壁のやり替え工事です。

高さが2メートルを超える古い大谷石の擁壁などは、安全性が確認できない場合、数百万円かけて鉄筋コンクリート造に作り直す必要があります。

また、前面道路に水道本管が通っていても、敷地内への引き込み管が古かったり口径が小さかったりすると、新たに引き込み直す工事費が発生します。

旗竿地や道路から奥まった敷地の場合、この配管距離が長くなり、費用がさらに嵩む傾向にあります。

注意点③|長期的なメンテナンスコストを見据える

大磯の住まいで最も警戒すべきは、海からの潮風による「塩害」です。建築時の初期費用(イニシャルコスト)を抑えるために安価な建材を選ぶと、数年で錆びや劣化が進行し、結果として修繕費用(ランニングコスト)が膨大になる恐れがあります。

賢い家づくりとは、建てた後の維持費まで計算に入れて素材を選ぶことです。

一般的な窯業系サイディングの外壁は、10年程度で塗装メンテナンスが必要になりますが、塩害地域では劣化が早まる傾向があります。

一方で、初期費用は高くても「タイル外壁」や「樹脂サイディング」を選べば、塩害に強く、塗り替えの頻度を大幅に減らすことができます。

給湯器やエアコンの室外機も、標準仕様のものではなく「耐重塩害仕様」の製品を選ぶことが鉄則です。これにより、機器の寿命を延ばし、故障による交換リスクを低減できます。

また、屋根材や雨樋、ベランダの手すりなどの金属部材には、錆に強いガルバリウム鋼板やステンレス、アルミを採用すべきです。

木部を外部に使用する場合は、腐食に強いハードウッド(ウリンやイペなど)を選定し、定期的な保護塗料の塗布を計画に組み込む必要があります。

工務店との打ち合わせでは、「30年間でかかるメンテナンス費用の総額」を試算してもらいましょう。

目先の数十万円のコストダウンよりも、将来の数百万円の修繕費削減を優先する判断が、大磯での快適な暮らしを守ります。

大磯で注文住宅を建てるまでの流れ

注文住宅の建築は、検討開始から入居まで一般的に1年以上の期間を要します。

特に大磯エリアでは、景観条例などの法規制確認や、特殊な土地条件への対策に時間を割く必要があるため、スケジュールには十分な余裕を持つことが大切です。

全体像を把握し、適切なタイミングで専門家を巻き込むことが、スムーズな進行の鍵となります。

大磯で注文住宅を建てるまでの流れ
  • ライフスタイル・利用目的の整理
  • 土地探し・法規制の確認
  • プラン・概算見積もり作成
  • 請負契約の締結
  • 着工・施工
  • 完成・引渡し

ステップ①|ライフスタイル・利用目的の整理

家づくりの第一歩は、大磯での暮らしのイメージを具体化し、資金計画を立てることです。

まずは、「定住」なのか「週末利用の別荘」なのか、あるいは将来的に定住する予定があるのかを明確にします。

利用目的によって、選ぶべきエリア(駅近の利便性重視か、海山近くの眺望重視か)や、建物に求める性能の優先順位が大きく変わるためです。

次に、総予算の上限を設定します。大磯での建築は、塩害対策仕様や傾斜地の造成費用など、一般的なエリアよりも建築コストが割高になる傾向があります。

建物本体価格だけでなく、これらの付帯工事費や諸費用を含めたトータルコストを試算し、無理のない返済計画を立てることが重要です。

この段階で、気になった工務店の資料請求を行ったり、完成見学会に足を運んだりして、各社の特徴やデザインテイストを把握しておきましょう。

自分たちの要望を「絶対に譲れないもの」と「できれば叶えたいもの」にリストアップしておくことで、後のプランニングやコスト調整がスムーズに進みます。

家族間で意見をすり合わせ、理想の暮らしの軸を固める作業に時間をかけてください。

ステップ②|土地探し・法規制の確認

資金計画と要望が固まったら土地探しを開始しますが、大磯では不動産会社任せにせず、建築のプロである工務店と一緒に探すことを強く推奨します。

前述の通り、大磯には風致地区や埋蔵文化財包蔵地など、建築に制限がかかるエリアが多く存在します。一見好条件に見える土地でも、法規制により希望の広さや高さの家が建てられないリスクがあるためです。

工務店の担当者に同行を依頼すれば、その土地に法的にどのような建物が建てられるか(ボリュームチェック)、造成工事にどれくらいの費用がかかるかを、購入前に専門的な視点で判断してもらえます。

また、海からの距離や風向きを確認し、塩害の影響度合いや湿気のリスクについてもアドバイスを受けることができます。

気に入った土地が見つかったら「買付証明書」を提出しますが、この時点で工務店による敷地調査を済ませておくことが、後悔しない土地選びの鉄則です。

土地の契約と並行して、その土地に合わせたラフプランの作成を依頼し、建物を含めた総額が予算内に収まることを最終確認してから、土地の売買契約へと進みます。

ステップ③|プラン・概算見積もり作成

土地が決まれば、本格的な設計プランの作成と見積もりの調整に入ります。ヒアリングでは、ステップ1で整理した要望に加え、現在の住まいで感じている不満や、趣味、将来のライフプランなどを詳細に伝えてください。

特に大磯の自然環境を活かすためには、窓の配置やウッドデッキの繋がり、風の通り道をどのように設計するかが重要なテーマとなります。

提示された見積書を確認する際は、金額だけでなく「仕様」の確認が不可欠です。外壁材や屋根材、サッシなどが、大磯の環境に耐えうる「耐塩害仕様」になっているか、断熱材の種類や厚みは十分かなどを厳しくチェックします。

安さだけで判断せず、メンテナンスコストを抑えられる仕様になっているかを見極める視点を持ってください。

プランの修正を重ね、間取りや設備、デザイン、そして金額のすべてに納得がいったら、いよいよ契約の手続きへと進みます。

この段階で住宅ローンの本審査申し込みも行い、資金調達の準備を万全にしておきます。

ステップ④|請負契約の締結

最終的なプランと見積もりに合意できたら、工務店と「工事請負契約」を結びます。

法的な拘束力を持つ重要な契約であり、これ以降のキャンセルや大幅な変更には違約金が発生する可能性があります。

契約書には、工事代金の支払い条件(着手金、中間金などの割合と時期)、工期、完成引渡し時期、保証内容などが明記されています。

不明点は必ず署名捺印前に質問し、すべてクリアにしておくことがトラブル防止に繋がります。

契約締結後は、詳細設計の打ち合わせに移ります。壁紙の色や床材の種類、コンセントやスイッチの位置、照明器具の選定など、より細かい仕様を決定していきます。

サンプルを取り寄せたり、メーカーのショールームで実物を確認したりしながら、インテリアのイメージを固めていく楽しい工程です。

また、建築確認申請などの行政手続きもこの時期に行われます。大磯町の場合、景観条例に基づく届出が必要になることがあり、許可が下りるまでに時間を要する場合があるため、スケジュールには余裕を持っておくことが大切です。

ステップ⑤|着工・施工

すべての手続きが完了し、準備が整ったらいよいよ着工です。工事の安全を祈願する「地鎮祭」を行う場合は、着工前に実施します。基礎工事から始まり、建物の骨組みを組み上げる「上棟(棟上げ)」を経て、大工工事、内装・設備工事へと進んでいきます。

大磯は古くからのコミュニティが根付いている地域も多いため、着工前の近隣挨拶は非常に重要です。工務店の担当者が行ってくれるのが一般的ですが、施主自身も一緒に挨拶に回ることで、入居後の人間関係が円滑になります。

工事中は騒音や車両の出入りで迷惑をかけることになるため、丁寧な対応を心がけましょう。

また、工事中は可能な限り現場へ足を運び、進行状況を確認することをお勧めします。図面上ではイメージしにくかった空間の広さや、窓からの景色の見え方を実際に確認できる貴重な機会です。

気になる点があれば、現場監督や担当者に遠慮なく相談してください。早期に発見できれば、修正や変更が可能な場合もあります。

ステップ⑥|完成・引渡し

建物が完成すると、行政による完了検査と、施主立会いのもとで行う「施主検査(内覧会)」が実施されます。

図面通りに施工されているか、床や壁に傷がないか、建具の動きはスムーズかなどを細かくチェックします。不具合があれば指摘し、手直しが完了したことを確認してから引渡しを受けます。

引渡し時には、鍵の受領とともに、住宅設備の取扱説明書や保証書、メンテナンスマニュアルなどが渡されます。

特に塩害地域では、サッシや給湯器などの定期的なメンテナンス方法(水洗いの頻度など)について、詳しく説明を受けておくことが建物を長持ちさせる秘訣です。

引渡しが完了すれば、待望の新生活のスタートです。しかし、家づくりはここで終わりではありません。

定期点検やメンテナンスを通じて、工務店とは長い付き合いが始まります。何かあった時にすぐに相談できる関係性を維持しておくことが、大磯での安心・快適な暮らしを支えます。

まとめ

大磯エリアでの注文住宅づくりは、豊かな自然と歴史ある景観を享受できる一方で、塩害や湿気、厳しい法規制といった課題と向き合う必要があります。

成功のためには、これらの地域特性を深く理解し、的確な対策とデザインを提案できる大磯の工務店選びが不可欠です。

本記事で紹介したポイントや注意点を参考に、ご自身の理想を叶えてくれる信頼できるパートナーを見つけてください。

家づくりは多くの人にとって一生に一度の大きな決断です。 

もし、より詳細なエリア情報や、あなたのご希望条件に合わせた具体的な工務店の比較提案をご希望される場合は、ぜひお問い合わせください。専門のアドバイザーが、あなたの家づくりを全力でサポートいたします。

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